うむ。
魔女について、それなりの造詣を誇る儂にとっても、かなり興味深いものであったぞ。
というわけで、開催期間ほぼギリギリで行ってきました。
偉そうに言いましたが、本当に知らないことが多いですね。
魔女狩りの一因に、一般民衆の不満の掃け口としての貧困層という存在もあったというのが、かなり衝撃でした。つまりです、日頃から不満タラタラな市民が、そのへんをウロついてるホームレスを鬱憤晴らしに告発するのですよ。「神父様、あいつ魔女ですぜ。あっし見たんですよ、ええ」とね。
あるいは、見た目に胡散臭い(だけの)人が、どうしても疑いの目で見られるという面もあったようで。こっちのほうだけだと思ってたんですが……一般市民が悪意をもって無実の他人に濡れ衣を着せたというのは怖すぎます(一部にあっても不思議ではないですけどね。旦那の浮気相手を女房が嘘の告発で陥れるとかね)。
秘密警察がウロウロしている中南米とか半島北とか旧東欧とか、あるいは憲兵がウロウロしていた大日本帝国も、そんな感じだったんじゃないかな。隣人に監視される社会、通りすがりが告発される社会……怖いですねぇ。
というように、別に魔法のノウハウが展示されているわけではなく、歴史的資料としての魔女を取り扱っているのです。
仇敵を呪う方法を知りたい、という人には無価値ですので(笑)。
別にタイトルから惹かれたわけでなく。
『ワルプルギスの夜』という絵画が圧巻でした。
もし広い家に住んでるとしても、あの大きな絵を飾る気にはなりませんが(夜、トイレに行けなくなる)。ジグゾー・パズルにしてくれたら買いたいですね。
そう、ジグゾー。
て言うか、展示品のレプリカが、なぜ売られていない!?
このテの展示では、グッズとしてレプリカ品を販売するのが普通と違います?
ないんですよ、なーも!
タリズマンのペンダントはありましたが、別に展示とは関係ない物で、しかも安っぽく。
おまけに、よーく見たら某有名オカルト・グッズ店の品でしたよ。なら、別にこの展示会で買う必要ないやん。あそこ通販もやっとるし。
欲しいのは「魔女の秘密展」独自のグッズですよ(図録なんて、その代表選手でしょ?)。便乗して持ち込んだ、ほぼ無関係な品など要りません。
↑でも言いました『ワルプルギスの夜』などの絵画をジグゾーにしたものとかサー、「聖ベネディクトゥスの祝福のついたメダル」の金属製レプリカ(軽い樹脂は許さん)とかサー、地球儀&天球儀の縮小模型とかサー、やりようなんていろいろあるじゃないですか。て言うか実際、特別前売り券には展示品「モグラの前脚のお守り」のレプリカ「モグラの手のお守り」が特典として付いてましたから……。
菓子やジャムで、ごまかされるワケないでゴラ。
仕方ないので妥協して買ったのが↓。
ちょっとおとなしめの形をしたマグカップです(「マグカップ」と書かれてなかったら大きめのティー・カップと思ったに違いない)。
「魔女の秘密展」のロゴが付いているので由としましょ♪