二百二十日、三隣亡 (旧暦 文月廿九日)

 毎月毎月、Windows Update のたびに、Windows 10 がらみの(半強制的アプデ用)パッチが含まれていないかどうか、いちいち口コミ情報を探すのにも疲れ果て。
 また、仮にも(笑)「セキュリティ更新」とされるものを入れずにおくというのもリスキーですし。
 今一度、対策がないものかと、ぐぐってみました。
 MS社が何か言ってました。

http://blogs.technet.com/b/askcorejp/archive/2015/07/23/windows-update-windows-10-1.aspx

 あー。これって、あくまでも「企業向け」ですよねー。
 だから、7 Pro のみに使える方法なんですよねー。
 7 Home には使えない方法なんですよねー。
 でー、7 Home の人はレジストリを書き替えろ、と。
 レジストリの書き替えは一般向けの手段とは到底言えるはずもなく。また、企業向けのグループポリシー設定にしても記事中に具体的記述が乏しく、ともに不親切さが滲み出ています。まるで、「つべこべ言わず、さっさと 10 にしやがれ」という本音が見え隠れしているかのようです。

 さて困りました。
 もう一度、ぐーぐる先生に頼ります。
 具体的に解説してくださっている所がありました。

http://bto-pc.jp/btopc-com/repair/refuse-upgrade-windows-10.html

 うん。理解しやすいです。こういうのを「説明」と言うのですよ、判りますかMS社さん?
 とは言え、妖之佑のPCはメイン、サブともに 7 Home なのでレジストリしか手がない状況に変わりありません。
 ここは一念発起、やっちまいましょう。

 解説にあるとおりの手順を踏んで。つまり、ずっと非表示にしていた 10 がらみと思しきパッチ群を再表示してインストール。
 それから対応策であるレジストリの編集へと進みます。
 万が一まちがえると最悪、起動できなくなる。というのは精神的に疲れますね。orz

 書き替えの後、メインは二度、サブも一度の再起動を経ましたので、たぶん上手くいったのだと思います。
 ですが、はっきり言って他人様にはお勧めしかねます、やっぱり(汗)。

 この件。
 問題の本質はMS社の押しつけがましさ、高飛車な態度にあります。
 MS社は「10 にアップデートするかどうかはユーザーが選択できる」としています。
 が、インストールの段階でこそ選択肢があるものの、実はダウンロードは勝手に進行する仕様らしい。ふざけんな! です。
 そりゃ、たしかに、出荷段階で 7 や 8.1 搭載済みの今どきのPCにとり 3GB 程度のサイズなど HDD を圧迫するものではないでしょう。
 ですが、接続環境への負荷は別問題。不要な人のPCさえも3GB のダウンロードを強いられる。10 が不要なユーザーにとっては無論のこと作業の邪魔でしかなく、ネット全体にとってもトラフィック面で迷惑行為ではないでしょうか。

 要は簡単なことなのです。
 MS社が最初から、10 への更新関係のパッチすべてを「推奨」にして、なおかつ「これは 10 へのアップデートに関係した更新プログラムである」旨を明記すればいいだけなのです。これなら、10 を欲しい人にも、要らない人にも、すべからく親切な方法です。
 なのに、「重要」扱いにするとか、説明文は「これによって Windows の問題点が解決されます」(だったかな?)のテンプレートのみなどと、ユーザーの目をごまかす気満々な姿勢。これでは皆、怒ります。しかも、怒った人々が非表示にすれば、別の KB に同梱するという執念。MS社は何がしたいんでしょう?

 もう一度、言います。
 事の本質はMS社の傲慢な姿勢にあり、この押しつけ的な行為にこそ、問題があるのだと断言します。
 聞けば、Windows 10 では Windows Update に「自動」以外の選択肢はないそうで、MS社が公開するパッチすべて勝手にインストールされてしまう(Windows 7 では、Windows Update を手動にしておくと、起動のたびに「自動にしろ」という警告の旗が出ますね。ああ鬱陶しい)。これを知っただけで Windows 10 なんて使いたくなくなります! 残念ながら、最近の Windows Update では、ちょくちょく欠陥パッチが配布され、問題発覚のたびに撤回やら修正やらしたりしてますからねぇ……。

 ホント、選択肢があるなら別のOSに乗り替えたいところですよ。
 とは言え、リンゴにしろペンギンにしろ、窓ほどにネット上のインフラが整っているとは言い難く。
 何とかならんものでしょうか……。