大雄山最乗寺道了尊大祭 (旧暦 卯月十日)

 地元民としては残念なニュース。

http://mainichi.jp/select/news/20150526k0000e040199000c.html

 まあ、大井川鉄道側の「商売敵を育てたくない」というのは、本音ぶっちゃけすぎだと思いますけどね(苦笑)。
 それと同時に、やっぱり日本人には工業製品がらみで文化を語る資格がないのかなぁ、とも思いました。
 単純思考で見れば商売敵に力を貸す形でしょうが、もっと長い目で見たらどうなるか。

http://tabiris.com/archives/aonami-oigawa/

 いわゆる「ウィン・ウィン」の関係、というのも成立は可能だと思うのですよね。

 そもそもが、言いだしっぺである河村名古屋市長の頭の中が、あまりにアバウトな印象は否めません。
 借り物のSLで年300日以上も走らせようなどと、夢物語がすぎるでしょう。

 ただ、レンタルであっても、恒久的なレンタルという道もあるかもしれません。以降の維持管理費すべて借りる側持ちなら、貸し出す側にもメリットがありますからね。
 具体的好例なのが、美術品・骨董品を博物館や美術館に無償貸与するヤツ。これをやると、持ち主が保管のあれこれに頭を悩ませずにすむという大きな利点があるのですよね。しかも相手は専門家集団ですから、どう考えても自宅保管や貸金庫より低リスク。実質的には寄贈に近いのですが、所有権はあくまでも所有者から動いていない、という点で、ご本人が納得しやすいし。

 本気でSLを定期運行させたいなら、名古屋市はSLを購入すべきです。
 それが無理なら、↑のような長期貸与の形を受け、すべての維持管理を責任をもって請け負う。

 計画当初の段階から、本腰入れてSLの入手方法をしっかり考えるべきでしたね。

 追い詰められた河村市長は、明治村のSLを借りようなどと考えているようですが。
 いいかげんすぎます。苦し紛れの思いつきだけで言わないでほしい。
 規格が違いすぎるんだよ、あそこの古い古いSLでは。

 それとね。
 やっぱり人を呼べるのは、C57 、C62 、D51 ……等々といったメジャー処でしょう。営業運転することを考えても、昭和に活躍した機種でないと。
 ファンも、そこらあたりの型式を求めているでしょうし。

 しかしながら、国内に動態保存されているSLの台数には限りがある。

 規格のことは、よく判りませんが。
 思いきって、海外で稼働しているSLを購入する、というのも可能性として考慮したらいいんじゃないですかね?

 いずれにせよ、これは大事業です。
 専門家の意見も取り入れて、しっかり着実に進めていただきたいですね。ノリや思いつきでなく。