(旧暦 神無月九日)

 頭の悪い自分でも、ようやく少し判ってきたかな。

 タワー崇拝団体の独占しているフォトン・バッテリーというのは、あの世界で唯一の工業用動力源で、それは月の施設で製造(?)され、タワーを介して地上に供給されている。
 その独占体制を変えようと動いているのがアメリアと、もう一ヶ国。理由の一つは利権だろうが、もう一つ。月に未知の勢力があり、地上侵攻が懸念されるため、全土に広くフォトン・バッテリーを流通させる必要がある。独占国家によるコントロールでなく、自由取引ということだろうか。

 これ、宇宙世紀時代だと、ヘリウムに相当すると思う。
 木星圏で得られるヘリウムは、その時代の主たる動力源である核融合炉に必要不可欠な物質。ために、木星での資源開発は人類共通の最重要課題であり、『Z』のジュピトリス、『ZZ』のジュピトリスIIとも、ほぼ不可侵扱いされていたはず。
『Z』において連邦正規軍やエゥーゴはおろか、あのティターンズですら、強権による接収や武力による制圧にまでは走らなかったほどだからね(そのため、生意気なる若造シロッコの台頭を許してしまったワケで)。
 一方のジオンはと言えば、アクシズという、一年戦争終結時点ですでにアステロイド帯にあったと思われる小惑星型コロニーの存在がある。位置的に、木星開発のための中継基地だとしか考えられない。つまり連邦とは別に、サイド3は独自にヘリウムを入手する手段を開戦前から持っていたはず(ザクの開発段階で潤沢なヘリウムが確保できていなければ嘘)。ほら、いたじゃない。シロッコより七年も前に「木星帰り」と呼ばれた人物がサー。シャリア・ブル大尉の任務ってヘリウムを持ち帰ることだったはず(ギレン総帥との会話で、それに触れていたかどうかは記憶が定かでない……汗)。

 無印〜『ZZ』まで、このヘリウム利権について、シロッコが偉そうにしている以外に、関係する演出はなかったが(劇場版『Z』は観ていないので未確認)、戦争の裏事情にはヘリウム資源がきっと関わっていたんだろうね。

『Gレコ』では、そこを前面に押し出してきた、ってところかな。
 ただ、地上の人々にとってフォトン・バッテリーブラックボックス。なので、宇宙世紀のヘリウムとは少し違ってて、何となくGNドライヴに近い気がする。

 月にいる何者かってのは、ムーン・レイスの先祖にあたるんだろうか?
 少なくともグラナダ市やフォン・ブラウン市の子孫ではあるだろうね。
 いや、さすがに地球外起源知性体ではないと思うぞ(爆)。

 キャピタル・ガードキャピタル・アーミィの違いは、さしずめ、ディアナ・カウンターとギンガナム隊の違いみたいなものかな。
 あるいは、ハリー率いるディアナ親衛隊と、アジ大佐暗殺後のフィル大尉指揮によるカウンターとの違い。
 要は同一軍内での穏健派と武闘派の分裂状態だね。

 それと。
 主人公がなぜGセルフを動かせるのか、という疑問について。
「貰われっ子」というトンデモ情報が雑談の中でサラッと出てきたね。つまり特別な出自の子なんだろう。姫様とも実は姻戚かもな。
 空から降ってきた娘のほうは……ヒントが出てくるまでも、もう少しかかるのかな。



 OP、ED、さらにはアイキャッチにまでしゃしゃり出てくるダンスの演出意図は、いまだに判らん。(;^_^A