ハロウィン考(笑)。
前にも述べたことがございますが。
ハロウィンで子供たちが徒党を組み、お菓子を求めて家々を廻る。
という形態の行事は、実は日本にもあります。
地方にもよりますが、小正月の鳥追いや、道祖神祭では子供だけで行事を執り行います。で、家々を廻っては行事に必要な食べ物やお金の喜捨を受けるのです。
似てるでしょ?
もっとも、ハロウィンにおける「Trick or treat」に宗教的意味合いは、ないらしいんですけどね。
それよりも重要なのは、ハロウィンの起源。
十月三十一日に、死者の霊魂がこの世を訪れる、とのこと。
これは、モロにお盆じゃありませんか!
そう言われてから、あらためてジャック・オー・ランタンを見てみると。
スイカ提灯そっくりですよね。
ちなみに、スイカをくり抜いて作る提灯は妖之佑、ご幼少のみぎりより知っており。当然、その頃はハロウィンなど誰も知りませんでした。取り上げるメディアもありませんでした。
面白いものですね。
それと。
お盆に作る精霊棚には、御先祖様向けの棚の下に、無縁佛用の棚を設けます。要は、行き場のない霊魂にも、ふるまいをするワケ。
このあたりも、ゾロゾロやって来るバケモノたちに菓子をふるまう行為に似てません?
要するに「ハロウィンとは西洋のお盆である」という解釈で、よろしいのではないかと。
まあ……ジャック・オー・ランタンは魔除け、盆提灯は御先祖に向けた道しるべ、という違いはありますけどね。