朔、社日 (旧暦 長月朔日)

 入社して一週間のパート事務員・白鳥美麗さんが怖すぎると感じたのは、決して五郎さんだけではありません。まちがいなく日本全土が戦慄したはずです。
(ちなみに、あそこの所長さん、カツ・コバヤシだよ)

 ベトナム料理は未経験なんですよね。生春巻きも喰ったことがない。
 どうにも、妖之佑は食べ物については保守的で、新しいものに手を出そうという気になれないのです。もったいない話だとは思いますが……。

 漏れ聞こえてくる厨房の会話からすると、ベトナム本国から来た人が料理なさっているようですね。つまり本物のベトナム料理。これは好きな人には、あるいはベトナムから日本に来ている人には貴重な店だと思います。日本人が海外で真面目な日本人のやってる料理屋に邂逅するようなものですからね(日本人にとり、海外で看板に騙されて“ナンチャッテ日本料理屋”に入ってしまったときほど悲しいことは、そうそうないと思われ)。
 そー言や、何話か前に出てきたハワイ料理店。あそこの店主が「知らね。だって俺、ハワイに住んだことないもん」って言ってたなー。旨きゃ文句はないけど、「いいのかそれで?」と感じたのも、また事実(五郎さんも、きっとそう感じたはず)。
 ところで、日本にある外国料理の店の何割が“ナンチャッテ”なんでしょうね。これは機会があれば外国の人に訊いてみたいところです。

 五郎さんの背中で締めくくらなかったのは、シリーズ通して初めてじゃないですかね?

 次回は、もう最終回。早いですねえ。





 イメージ壊すほどに喋りすぎな饒舌デス・ガンでした。
 キリトに再会できて心底嬉しかったのでしょうか。

 鋼材から自力で得物を作るスキルまで用意されてあるとは、どんだけ作り込んでますか、GGO。
 本来ならヘヴィ・プレイヤーとなるであろうはずのキリトも、さすがにゲームを始めてすぐにBoB参戦では、勉強不足も仕方ないですね。

 こちらも、次回でGGO編の最終話になりそうですね。





 こちらは実質の最終回。

 ミッチについて、オカマは寛大な発言していましたけどね。
 子供だから。
 というのは少し違う気がする。
 きちんと叱ったり導いてやる大人がいなかった、という点については同意するけど、そもそも導いてくれるべき兄さんをミッチは手にかけたわけで。つまり大人の指導を拒否したのはミッチ自身の意思。
 だから、やはりミッチ本人が責任を取るべきなんだと思います。自身から懺悔すべきだと思います。

 まあ、そこが「子供だから」償いかたが判らない、ってことかもしれないけど……でも何か違う。
 子供でも罪を犯した者はきちんと罰せられるべきであり、免責を認めるべきではない。認めたら弊害のほうが大きすぎます。今の日本の少年法が過保護すぎるようにね。

 初期の頃にインベス・ゲームでインチキした奴とは思えないほどナイス・ガイになったザックが、ミッチに「一緒に踊ろう」と誘ったとき「僕にそんな資格はない」と答えたミッチですが、あれは懺悔というよりも「みんなに会わせる顔がない」程度の自分の都合にすぎません。
 まあ、奇跡的に救助されたものの意識不明な兄さん(平成ライダーの水落ちルールは健在でした♪)を介護しているので、ミッチなりに反省はしているのかもしれませんがね(でもなー、ここも「舞も紘汰もいなくなって、自分には他に親しい人がいない」という手前勝手な理由かもですが……)。

 でも、やっぱり紘汰もザックもオカマも、ミッチに甘いなぁ。
 と思います。

 だってミッチのしたことって、紘汰暗殺(未遂)、紘汰殺害(未遂)、兄さん暗殺(共犯・未遂)、兄さん殺害(未遂)、紘汰の姉ちゃん殺害(未遂)、鎧武の仲間殺害(共犯・未遂)、バロンのメンバーへの傷害(主犯)、その他の沢芽市民多数の殺害(共犯・未遂)と、並べたら立派すぎます。
 これでお咎めなしは、さすがにあかんやろ。
 と思うんですけどねー。

「ヒーロー番組は教育番組である」という理念からすれば、ミッチは本編中できちんと罪を償うべきであり、その償いかたも低年齢視聴者に判りやすい形で描くべきだと思います。
 深夜枠のアニメや成人向けゲームじゃないんですから、複雑・難解にする意味はない。
 他を譲っても、そこだけは脚本家氏が勘違いしていたように思えますね。

 うーん……。
 これ、『まど☆マギ』を知らない人なら、そこそこ「観たー」感を憶えるんだろうけど。
 自分的には、サラリと終わってしまった感が否めないです。
 もちろん、無理なくきちんとまとまってますけどね、完結した作品として。

 でもなぁ。

 独りで神様になった鹿目まどか
 これに対して、カップルで神様(と言うか、アダムとイヴだね)になった紘汰と舞。

 神様になって願うことが、ぐっさん(QB)の思いもよらぬことで。
 その無茶な願いによって、地球は救われました。めでたしめでたし。

 すまんが、これで、どう盛り上がれと?

 まったく別の作品で同じよーなプロット観せられるのが退屈を通り越して苦痛だと初めて知りました。
 紘汰の、とんでもない願いに驚いたぐっさん、QB役だけでなく、まどかの願いを聞いたマミさんの役まで兼任しちまうし(苦笑)。
 意識不明状態の兄さんと精神世界で会い、ミッチのことを頼む紘汰のくだりも、どうしても、マミさんの部屋でマミさんや杏子とお茶するまどかや、コンサート会場の客席に並んで座るまどか&さやかに被ってしまう。

 要するに、メシ喰って満腹なところに、甘い物なら別腹ですが。
 同じタイプの料理を出されても「お腹いっぱい」としか応えられないわけですよ。どれだけ見事な料理であってもね。しかも、それを同じシェフがやるから腹も立つ。

 どっちか一作品だけなら純粋に楽しめるのは、たぶんまちがいないんでしょうが。

 逆だったら、どうなんだろ?
 先に『鎧武』を観てから『まど☆マギ』なら問題ないのかな。そこは自分には想像しようがない。

 たしか脚本家氏は「初瀬はマミさんのポジション」という発言をなさっているので、ご本人としても『まど☆マギ』の流れをなぞった自覚がおありなのだろうと想像できますし。
 だとしたら、そーゆーのは、あんまりやらないでほしいなーと。

 まど神様で泣かされ、チェインバーさんの男気に涙腺ぶっ壊され。
 期待してたんですよー、『鎧武』。
 なのに使い回しは、ないですよー。残念。

 次回は蛇足回となるのか、はたまた巧みなエピローグとなるのか。
 いちおう期待しときますか。はー。