中古カメラ市、秋の陣。
憧れのニコンF2を見切り価格で手に入れた!
しかもフォトミック!!
いやまあ露出計は壊れていますが……でもF2は、この外見がデフォですから♪(何でも、Fと違いF2はTTL測光のフォトミック前提で設計されたとのこと)
手に入れたと言いましたが、実は春に手に入れていたボディです。
今回の入手はレンズのほう。もちろんジャンク♪
ニッコールSオート35mmF2.8 。
爪の形状(光の通し穴がない)から最初期の仕様だと判ります。いわゆる「非Ai」ですね。後続のボディには使えないブツ(例外はDf)。
F2のために、これが欲しかった。ために半年前は載せなかったのです。ボディだけでは間抜けですからね(笑)。
では、この爪は何なのか?
つか、現行のMFニッコールにも付いている爪には何の意味があるのか?
妖之佑を含め、FやF2の頃を知らぬ多くの人が、そういう疑問を抱いていたことでしょう(今じゃ、ネットで調べりゃ、すぐですけどねー)。
鍵となるのは、フォトミック・ファインダー(=露出計)の下から生えている、このパーツ。
マウントにレンズを填めて。
絞りリングを動かすと、爪がそこに噛みつく。
これで、お判りでしょう。
そう、露出計とレンズとを連動させるためのものです。これでレンズの絞り値が常時フォトミック・ファインダーに伝わります。今じゃ電子接点でデータ転送なのが、これはメカだけで実行するわけですから、面白いし凄いと思います。後の Ai や Ai-S では、もっと目立たないパーツでやってますが、この当時としては画期的だったんじゃないでしょうか、この爪。
しかも現行ニッコールを旧型ボディでも使えるようにしてくれているニコンの姿勢、素晴らしいと思います(もっとも、この姿勢のためニコンはAFにおいて、EOS やαに遅れてしまったのもまた事実)。
ちなみに、ファインダー前方の小窓にf値が出ます。
これはレンズ未装着のとき。
レンズを着け、絞りリングを動かすと、このとおり。
レンズの開放f値が表示されます。この数値はレンズを外すまで変わりません。機械的に記憶されるわけですね。
このときの、絞りリングを動かす行為を「ガチャガチャ」と呼び、ニコンの非Ai ボディを使う際の儀式と、巷では言われています。
妖之佑も知識として知ってはいましたが、こうして実際にF2をいじってみて、その儀式の意味を体感できました♪
にしても、機械的に記憶させる、というのがグッときますね。
最高速 1/2000秒を誇ります。機械式としてはFM2登場まで、最強でしたね。
シャッターは横走りながら、チタン幕という地味に凄い仕様。
ホットシューが、フィルム巻き戻しクランクの所にあるというのも、歴代Fの特徴ですね。
ニコン独自の規格なので、ニコンの機器を使うかアダプタが必須となりますが、ニコンに限らず、当時の一眼レフ使いさんはアクセサリ関係もすべて同一メーカーで徹底統一する傾向があったので無問題だったのでしょう(笑)。
でもこれ、ストロボ外さないとフィルムを取り出せないんだよなー(モードラあれば、できるのかな?)。
これも初代Fとは違い、F2はモーター・ドライブの使用も前提にされていたそうで。写真左端が誇らしげですわ♪
なお、写真右端のは裏蓋のロックです。F2は巻き戻しクランクの軸を引くのではなく、ここで裏蓋のロックとロック解除をします。旧式な方法ですが、Fに比べたら格段の進化なのです。なにせFときたらSPベースのこともあって……。
せっかくのF系譜なので、ストラップも奢ってやりました♪
ボディとストラップで時代のズレはありますが、雰囲気は出てるでしょ。
持った感じ、予想どおり重たいです。かなり重たいです。
意外だったのはシャッター音。ショックは感じないものの、音自体かなり大きいです。それもバタついた感じで、失礼ながら高級感は、ないですね(苦笑)。
それでも憧れのF2は、やはり素晴らしいです。
フォトミックのシルエットは、そのまま後のF3(特にF3HP)に継承されていますし、Fシリーズのスタイルを決めたのは、初代よりも、この二代目ではないのかとすら思います。
(今回、半年前より二千円安いボディが売られていたのは秘密だ……。orz)
こうなるとFも欲しくなりますね。
ペンタカバーのノーマルと、外部測光方式の目玉が付いたフォトミックと。(をいっ
それとF3も欲しいですね。
全身ブラックのF3HPと、この2トーンのF2フォトミックとを並べたい。(うぉいっ