観に行こう、と思いつつ、けっきょく行かなかったので何も語る資格はないのですが。
この中で伊藤和典さんの言われる、
「アニメでは成立する表現も実写では成立しない」
なる部分。
これが、たぶんすべてなのでしょう。
観た人も、観る前に不安を感じている人も。
私は、この問題を、『うる星やつら』で押井守監督や伊藤和典さんの跡を継いだ形となったサラブレッド脚本家・井上敏樹氏による平成ライダーの脚本群に常々感じてきました。
つまり「この描写、アニメならアリなんだけどなぁ……実写でやるなよ!」ってコトです。
実写版『パトレイバー』は、Blu-ray の販売が主であり、劇場公開はあくまでも宣伝(ために公開期間が短く、劇場も限られる。チケットが安いのは大歓迎なんですけどね)。
という商法が、そもそも気に喰わないため、ギリギリまで悩んだ挙げ句、「無理して行くこともねーか」という結論に至った次第です。
まあ、ここは押井監督に責任があるわけでなく、東北新社の方針なんでしょうけどね。集団としての原作者「ヘッドギア」の意向を無視した経緯とともに……(この曖昧グレーなところも、観る意欲が出なかった理由の一つ)。
にしても、押井監督と伊藤さんって昔っから蜜月だとばかり思ってたのですが、↑の記載を拝見する限り、微妙な距離だったようですねぇ……。
あんまり言うといけないかもですが。
東北新社が関わる作品にはゴタゴタが付きもの。
って印象があるのも、なんだかな〜。
代表格は『ヤマト』ね。