清明、三隣亡 (旧暦 弥生六日)

『幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー』

 地上波に降りてきたので、ようやく観られました(BSプレミアム? 何それ、旨いんか?)。

 日テレ『特命リサーチ200X』をNHKがパクった。
 という性格の番組ですね(笑)。

 まあ、佐野さんの暗いお顔や竹中さんの暑苦しいお顔よりは、栗山千明さんを観てるほうが全然いいからOKです(笑)。

 それはともかく、地上波分の第一回。
 妖之佑には直球どストレートな話題で♪

 異星人によるアブダクションと、金縛りなる心霊現象との類似性って、以前どこかで触れられていたようにも思いますが。
 おそらく、体験者の八割〜九割強は、これが真相なのでしょうね。

 ただ。
 アブダクションという現象(?)をメジャーにした肝心要な事件、あのヒル夫妻の体験については、説明しきれていませんね(あるいは、金縛り説に不都合な分を意図的に無視した? まー正味20分の番組じゃ、そこまでの検証は無理か……)。

 ご存じのかたも多いでしょうが。
 ヒル夫妻の体験は、U.S.A. のみならず、世界的にもほぼ「初」と言っていいアブダクション・ケースです、広く報告されたものの中ではね。
 ですので、ヒル夫妻が注目された以降の、とりわけ北米におけるアブダクションの大半は、↑の金縛り説が濃厚です。インパクトのあった事件のため、一般市民は先入観アリアリでしょうからね(一部、例外もあり)。しかも、体験者に逆行催眠をかけた精神医にも誘導尋問する輩が少なからずいたはずですし。
 ちなみに、ヒル夫妻を診察、逆行催眠を施したサイモン医師は、異星人説には懐疑的だったそうです。あくまでも「患者自身が事実だと思い込んでいることを語っているにすぎない」と。

 しかしながら、ムーブメント(あえて、こう呼ばせていただきます)の大元たるヒル夫妻には、その先入観が、当然のことながらありません。予備知識のない状態でのアブダクション体験は、他のそれと同列に扱ってはならないはずです。
 しかも、ヒル夫妻のケースは寝室でなく、ドライブ中の車中での出来事であり、あまっさえ夫妻が同時に同じ体験をしている(と、少なくとも本人たちは信じている)。ここを金縛りで説明できるものかどうか、はなはだ疑問です。
 また、この異星人による身体検査で、ヘソに針を刺されたという点。検査後に、彼らの故郷と言う、のちの天文学で言うレティクル座ゼータI、ゼータIIなる恒星系について夫妻がレクチャーを受けたという点。これらの技術・知識が、地球側では事件よりもあとに確立されたという事実も、金縛りでは説明できません。

 これほどの弱点があるにもかかわらず、ヒル夫妻をあれだけ大きく取り上げたうえで金縛り説で斬って捨てるのは、さすがに乱暴が過ぎ、夫妻に対して失礼ですらあると思いました。
 不可思議現象に対して科学的アプローチに徹するのはいいのですが、そこは残念な点でしたね。



 このテの話題なら一晩中でも語るよー(爆)。