彼岸入り、社日 (旧暦 如月十八日)

 そう言えば忘れてたな、舞の白ver. 。
 彼女は、あの廃墟の住人(の亡霊?)なのだろうか。



 食事不要のドライバーを十年後までに十億個、量産可能とは。
 ユグドラシル頑張ってるやんか(まー、希望的観測から来る青写真的な数値だろうけどね)。

 紘汰は怒ってますが。
 これが実現するなら、切羽詰まった状況を考えれば、かなりの良策だと思います。

 とは言え、以後の一生涯をメシ喰わないというそれだけでも、生きる楽しみの重要要素を奪われて酷いノイローゼになりそうですが(苦笑)。
 ドライバーがヘルヘイムの実から必要な養分のみを抽出できるなら、その原理で安全な加工食糧を作ることだってできそうですが? あえて、その技術は開発しないのかもな、イヤミな戦極の野郎ゆえ。
 あるいは、そこを十年後以降に戦極が世界を掌握するためのキーにしようというのかもですね。十億人はメシを喰えない。戦極は喰う方法を確保している。これだけでも大きなアドバンテージですから。

 陰険な戦極はともかく、兄さんの言うとおり十億を救うために六十億を犠牲にするのは、やむなし、あるいは最善を尽くす策ではあるのです。状況が状況ですから。
 なので、怒りをぶちまける紘汰は、まちがいなく“子供”(「純粋」とも言う)。
 ちなみに、いつなんどきでも舞のことしか頭にないミッチも純粋な子供ですな。しかも紘汰より賢しいから危険性がダンチ……。

 が。

 実は昭和のライダーたちは、紘汰と同じでした。
 大勢を救うために少数を見殺しに、あるいは犠牲にする。これを由としないのが昭和のヒーローでした。「人一人の命は地球より重い」というアレですね。

 今は、けっこうドライなヒーローもいますけどね。
(昭和側の例外として BLACK RX もドライですね。何せ結果的にとは言え地球を救うために怪魔界の五十億人を抹殺したわけですから……まあ、あれは実質的な惑星間殲滅戦争であり、そもそもクライシス皇帝の言葉が真実なら、という条件付きでですが)