(旧暦 神無月廿八日)

 謙悟の台詞が気になって仕方ない。

「俺たちに守られて楽しく遊んでいればいい」

 謙悟だけでなく真人も世界がループしていることを認識しているようですし。当然、恭介もでしょうね。
 そのうえで、謙悟たちが理樹と鈴を守っている? そして理樹の成長を拒否して「楽しくやっていればいい」と謙悟は言う?

 まるで「理樹が強くなったところで、その強さを発揮する場などない」と言っているようです。
 理樹と鈴を鍛えようとしていたであろう恭介の打ちひしがれた姿が、あるいは、そのことにつながるのかな?

 んー。
 ループ物の一つのパターンとして。
 閉鎖されたループ世界の外には、もう、まともな世界がない。
 というのが、あるんですよね。
 だからこそ、ループさせて閉鎖している。そうしないと外部と接触してしまい今の、かりそめの平和すら壊れてしまう。
百億の昼と千億の夜』に出てきた「ZENZENシティ」の住民たちが、まさにそれ。
 少し視点は違いますが『マトリクス』も、そういう世界構成でしたね。

リトバス』が、そこまでSFしてるとは思えませんが。
 でも、ありえるのかな。