(旧暦 葉月廿五日)

 アマダムがライダーリングで召喚したディケイドが変身解除して士になり。晴人からフォーゼのリングを取り返しアマダムに差し出す。でも最後にはアマダムを叩き、別の世界に向かう。

 少し判りにくかった部分はありますね。

 カメラワークに従い晴人の視点で見ると混乱しますが。
 脳内変換を駆使して士の視点で見ると、つまり『ディケイド』の“ウィザード世界編”として捉えると判りやすいです。
『ディケイド』本編にて、士は世界を移動するたびに、それぞれの世界での立ち位置を自動的に手に入れています。警官だったり弁護士だったりコックだったり転校生だったりと、それも衣装とともにね♪
 つまり、今回も「ライダーリングによって呼び出され、召喚者の命に従うディケイド」という立ち位置を士は、この世界に来た時点で手に入れていたわけです。で、そのままアマダムに従うふりをして世界を観察、自分のやるべきことを見出した。と考えられます。光写真館が一緒なら判りやすかったんですけどね(笑)。
 愛用の赤い b.b.f. で晴人を写したり、お得意の「ちょっと、くすぐったいぞ」をやってくれたので、彼はまちがいなく“あの”の士でしょう。
 他のライダーたちはオリジナルに忠実なコピーなのですが(ディケイドによって F.F.R. させられたことから、オリジナルでないと考えられます)、それでも性格までコピーしたため(前回のフォーゼとWのからみや、モモの字の啖呵など♪)、最後には召喚者であるアマダムの意思に反して正義を貫いた。と。
 そして、あの世界のハルトは、いずれ、あの世界のウィザードになるのでしょうね。

『ウィザード』最終回と言うよりは、『ディケイド』の一エピソードに晴人と仁藤(主役ライダーでないための途中退場は、お気の毒♪)が迷い込んだ。
 というお話でした。

 士の旅が、あれ以降もまだまだ続いているというのは映画で判っていますが。
 TVでやってくれると、やっぱり嬉しいものですね。