二百二十日 (旧暦 葉月七日)

 アリスの言う「世界を救うために世界を壊す」は、この封印されたループ世界のことだったのですね。
 同じ一年間を延々と繰り返す(どこの『エンドレス8』だよ、どこの『ひぐらし』だよ、どこの『ビューティフル・ドリーマー』だよ)。メチャクチャやってもリセットされる。なぜかアリスとディーにはループを認識できるので厄介ですね。
 いや。ディーは、むしろ喜んでるんだけどな。つーか、このループ世界を望んだ張本人って、たぶんディーだね。
 つまるところ、『ビューティフル・ドリーマー』のラムに位置するのがディーであり、夢邪鬼に相当するのが神様、と。
 世界を壊したがっているアリスには敵がいる。敵とは、つまり世界を壊されたくない者。要するにディーのことでしょう。
 ついでに言うなら、ループ世界からアリスは生身で出られたのに、ディーは幽霊になってしまう。これはつまり、望んだループ世界が出来上がったのと、まったく同時にディーが死んだことにならないかな。少し遅れれば、いわゆる「死者」となるので実体もあるはずですからね。それがフワフワと宙に浮く幽霊なのですから、神様が世界を見捨てる直前に死んだと言えるのではないかと。

 だいたい一話目を観た限りでの推測です。
 あいかわらずロジックとか整合性は皆無ですが、またもセンスで落としてくれるものと期待しております。