東映のプロデューサーを長く勤められた平山亨さんが亡くなったのが先月末。
なので今年は初盆ではないはずですが。
故人をしのんでみようかと思います。
知る人ぞ知る。
そんなかたでしょう。
昭和の東映特撮ヒーローの総大将と言っても過言ではないかと。
仮面ライダーを代表する、いわゆる「石森作品」群だけでなく。
それ以外の等身大ヒーローでもPを勤めておられました。
等身大どころか、巨大ロボも。
メインは1970〜80年代ですが。
60年代でも『仮面の忍者赤影』『ジャイアントロボ』『キャプテンウルトラ』などの名作を手がけておられました。ヒーロー物ではありませんが『悪魔くん』や『柔道一直線』も。
とにかく凄いかたですよね。
番組強化策としてライダーの巨大化案が出たときや、藤岡弘さん骨折のときの本郷猛戦死案に対し、頑としてこれらを拒否、二人の主人公という当時では例のない、というかタブーとされた未開拓の道へと進めた張本人なのは有名な話です(ここが『仮面ライダー』をおっそろしく長寿なシリーズにした選択ポイントだったのですから、何事も判らないものです)。
トップがブレずに一貫した姿勢を見せてくれるとチームは安心して働けます。だからこそ、当時の東映特撮番組にはパワーがあったのでしょうね(ぶっちゃけ、判で押したような部分もありましたが、それでも人を惹きつける力は、どの作品も確かに持っていました)。
後年、本編で描かれなかったライダーの側面を小説にしたりと、少し疑問視したくなる活動もなきにしもあらずでしたが。
正史と考えず解釈の一つと捉えれば、それもまたアリかとも思えます。
今頃は、あちらの世界で石ノ森章太郎さんや小林昭二さん(立花のおやっさん)、潮健児さん(地獄大使、メフィスト、イタチ小僧、三郎兵衛叔父などなど)、天本英世さん(死神博士、大魔王サタンなどなど)、安藤三男さん(プロフェッサー・ギル、ガイゼル総統、黒十字軍総統などなど)らと語らっておられることでしょう。
生意気に言わせていただきますと。
平山さんから私が見習うべき最大のものは。
やはり、
媚びず日和らず
初志貫徹
です。