大暑、望、中伏 (旧暦 水無月十六日、嘉祥)

 発売されて、某尼で、それまでの値引きがついた予約価格がほぼ定価にまで戻ってますね、ガッチャスパルタン。売れいるようで何よりです。
 このテの企画がバンバン売れてくれれば重版や、あるいは廉価な品(例えばプラモなど)での展開も期待できるかもしれませんから、とにかく成功していただきたいですね。

 それにしても、このガッチャスパルタン。不思議なメカです。
 どう不思議かと申しますと。
 劇中では、はっきり言ってダサいんですよ、このメカ。分離合体の必然性もなく、合体後に全員が集合する操縦室も心持ち窮屈そうで。それまでの『ガッチャマン』メカと落差がありすぎる。しかもゴッドフェニックスでの必殺武器「科学忍法火の鳥」に代わる新必殺技「科学忍法ハイパーシュート」が、あまりに無茶苦茶すぎて……ねぇ。
 ところが玩具として見ると、この分離合体が面白すぎる。ガッチャスパルタンは、完成形であるΔ形をスタートにして、それを五つのメカに切り分ける手法でデザインされたものと推測します。ゆえに分離した五機のメカには外見的な無理すらあります。それでも許せてしまうのは、合体したときの見事なΔ形ゆえに他なりません。このため、中古のポピニカの中でも特に高値で取引されていますね。
 ひょっとすると商品化大前提・玩具主体でデザインされた主役メカの走りなのかもしれませんね。劇中での見栄えは二の次で(苦笑)。

 三万円近い価格は、やはり厳しいので、プラモで出てくれませんかねー。とは言え、プラモだと合体に難がありますか……。
 せめて合体しないゴッドフェニックスとニューゴッドフェニックスを新規のプラモで出していただけないものでしょうかねー。できればへリコバギーなどの各Gメカも(さすがに無茶振りだよなー)。