(旧暦 卯月四日)

 旧作の真田さんも冷静な科学士官でしたが。
 それでも興奮するとか大声をあげるとかは、けっこうありました。
 新作の真田さんが見せる沈着冷静冷徹ぶりは、中の人のせいもあり、スター・フリート所属エンタープライズDのデータ少佐に見えて仕方ありません(笑)。

 旧作で反乱を起こした藪機関士、今作でも反乱するんでしょうか。あの不安ぶりは伏線に見えますが……ミスリードもありえるからなぁ。
 それはともかく、旧作より藪の描写がきちんとしている印象があります。
 旧作でも、藪は徳川機関長から「右腕」としての信頼を得ていました。
 今回、ヤマトが水中に沈んだままで不安だらけでグダグダだったのが、艦長の「ヤマトはこれより反攻に出る」という言葉を受け、そして山崎さんに背中をどやしつけられた瞬間にプロの顔になったのが印象的でした。
 藪は機関士としての腕は確かなんですよね。そこが垣間見えた感じで嬉しいです。
 今回の山崎さんみたく上手く誘導してやれれば、藪は反乱を起こしたりしないでしょう。その意味では、旧作において反乱騒動後の徳川さんの消沈した様子にはスターシャさんへの謝意だけでなく指導者としての反省の意味もあったのかもしれませんね。