昨日に引き続き、手持ちの筆記具から。
ご覧のとおり、何の変哲もない、しかも安っぽいシャープペンシルです。
プラチナ萬年筆の「プレスマン」です。
実は地味ながら、なかなかの実力者であり名品です。なんと三十年のロング・セラーなんだとか!
「プレスマン」の名が示すとおり、これは記者や編集、ライター向けの、いわばプロ・ツールなのです。ゆえに飾りっ気なしの質実剛健。そこが良い。
お値段二百円(税別)という価格も「使えればよし」とするプロ向けっぽいですね。
芯は 0.9mm という太め。これが書きやすさを保証してくれます。
太いため折れにくい(少なくとも妖之佑は折ったことがない)。
だけでなく、芯の保持パーツがスプリングで浮いており、筆圧が強すぎると芯が引っ込む構造になっています。それも折れにくい理由です。
いちおう、お約束で付いている消しゴム。
これは、さすがに使う人は少ないと思われ(笑)。
純正の替芯とで2ショット。
硬度は2Bのみ。この柔らかさが書きやすさに貢献していますね。
お値段は十本入りで百円(税別)です。
同じ 0.9mm でも他社製品とは、ご覧のとおり長さが違います(左のは純正が手に入らなかったときに代用したパイロット製)。
もちろん長い分、たくさん書けます。
新旧を並べました。言うまでもなく薄汚く黄ばんでいるほうが旧型です(汗)。
妖之佑は長らくこれを使ってきましたからねー(汗々)。
新旧の違いは三つ。
一つめはロゴのあるなし。白文字のロゴは黒ボディでは目障りなので、どちらかと言えば、ないほうが良し。
二つめは消しゴムのあるなし。シャーペンの消しゴムは、そもそも使い物にならないので蛇足の品だと思います。余計な物がないおかげで旧型では尻キャップがポロリと落ちることがない、つか構造上ありえないのです。そもそも現場でのメモや速記用なら消しゴム使う余裕なんてないでしょうし、ねー。
三つめはクリップ。現行品ではハメ殺しになっていますが、旧型では外せます。妖之佑は手のひらにクリップのエッジが触れる感触が嫌で集中できなくなるので外してしまってます。おかげで転がり落ちそうになりますが、それは工夫で乗り切ります(笑)。
このシャーペンを知るまで、妖之佑は定番の 0.5mm 芯のを使っていました。
が、ご承知のとおり 0.5mm は細いせいで紙面によく引っかかる、よく折れる、と使い勝手がよろしくありません。
プレスマンに持ち替えてからは、ノートの落書きや走り書きが軽くなりましたね。
画才がないので今は断念しましたが、絵の下書きにも重宝しました。なんでか鉛筆よりも滑りが良いんですよねー。
旧型、再販してくれないかなー。
出たら束で買うのになー(いや、一本あれば充分っしょ)。