朔、三隣亡 (旧暦 文月朔日)

 今年も『ほん怖』ありましたね。

 ただ、去年あたりから感じていたことですが。
 ますます、ただのB級ホラー・ドラマに成り下がった気がするのです。残念なことに。

 つか、本当に「視聴者の恐怖体験」なのかどうか疑わしいですね。

 撮影スタッフによる手前勝手な解釈を大幅増量されており、それだけでも「体験」というより「創作物」であると言うべきでしょう。
 どういうことかと言うと、体験であるなら語り手視点でなければならないところを、かなりの部分、三人称視点でやってるわけ。つまり「志村ーっ、後ろ後ろーっ!」って、アレですよ。

 心霊研究も久しく、やってませんし。心霊写真も、やってませんし。
 て言うか、霊能者さんの出演が、ないですよね。それじゃあ研究も写真鑑定もできんわな。
(まあ、何年か前の、「AKB」とやら称する学芸会メンバーによる、ざーとらしい「憑依現象」を浄霊するシーンには苦笑するしかありませんでしたが)

 お盆に怖い話。
 というのが年々減ってきており、せいぜいが、お笑いタレントとアイドルたちを並べて「きゃーきゃー」騒ぐだけの、くっだらない番組ばかり。
 なので『ほん怖』には期待しているのですが……もう終わってるかもなぁ。

 ネット上の記事等々によると、やはり妖之佑の想像どおりのようです。
 心霊現象を「実話」「実体験」としたり、霊能者を登場させたりすると、「良識者」という名のクレーマーからTV局に猛抗議が来るらしいですね。
 そんなの、マジになって抗議する連中こそが野暮であり実にくだらん存在だというのにねぇ。