三隣亡 (旧暦 皐月三日)

 うーむ……。

 小沢さんが造反して民主が二つに割れたとしても、その造反者数が思ったよりも少なければ消費税増税法案は可決成立するわけで(今のタイミングで小沢さんの奥方の小沢批判とされる文章が表に出てきたことには、怪しいものを感じますね。また裏でsengokuでも動いたのか?)。
 その場合、自公は増税を確定させたうえで野田政権を叩く。叩いた結果が総選挙になって自公が政権を取り戻したとしても、自公は野田の通した増税法を、そのまま継承する。
 一方、増税案が可決したとしても、造反した小沢派は「マニフェストを守るべく全力を尽くした」という言い訳ができ、嘘つき揃いの野田派よりも有権者に対する立場は良い(念のため言っておくが、小沢さんも「消費税率は二桁必要」と、ずって言ってきた人だからね)。

 要するに。
 消費税10%は、もう避けられないということ。

 増税した結果、国民生活が楽になるなら増税してくれて一向にかまわんのですがね。しかしながら、そうなる可能性は限りなく低いでしょう。
 いくら政治屋が綺麗事を並べたところで、結局は増税分は連中の黒塗り高級車等々に消えていくわけです。庶民の生活を脅かす一方、金持ちどもは、いけしゃあしゃあと贅沢な暮らしを継続するわけです。高額所得者や大企業に対する増税改革だけ先送りになっていることからも、それは明らかです。
 つまりは政治屋や、連中を意のままに操っている官僚どもは、庶民の血税を託すに値しない下衆なのです。
 だから消費税増税に反対なんですよ、私は。

 ところでサー。
 IMFの野郎とか、欧州のどっかの高官とかが「日本の消費税は二桁が望ましい」とか、ほざいてましたが。
 露骨な内政干渉じゃありませんか!
 第一、欧州の間接税と構造的にかなり異なる日本の消費税に対して、知ったような発言するなっての。

 そもそも、野田がサミットか何かで諸国に増税を約束したりするから、ナメられるんですよ。
 国内の税率に関して他国に約束するなんて、財政破綻したギリシャならまだしも、そういう段階でない日本が、そんな態度に出ること自体、日本国を蔑ろにする蛮行です。
 つまりは野田は売国奴ということです。

 ……ったく、なんであんなのが総理になっちまったんだか。

 もう一つ言っておくけど。
 増税に「政治生命を賭ける」と口癖のように言ってる野田ですが。
 不細工なツラの汚いオッサンの「政治生命」なんて、国民一人ひとりにとって、一円玉ほどの価値も、生ゴミの価値すらもありませんから。
 そんな下らないものを担保にされても困るんですよ。
 だからと言って「命を賭ける」と言われても失笑ですけどね。
 不細工なツラの汚いオッサンの命……以下同文。切腹されたところで誰も得しませんから。
 自分の政治生命とやらが価値あると思うこと自体、政治屋の思い上がりに他なりません。

 よく政治屋は「俺の議席」と言いますが。
 議席有権者から託されているだけで、言わば仮住まいです。まちがっても政治屋の持ち物ではありません。
「俺の議席」と口にする奴は、それだけで程度が知れるというわけです。