庚申 (旧暦 神無月六日)

 諸外国に向け国内消費税の増税を約束するって……筋が違うんじゃありませんかね。

 EU支援策に対して国民投票すると阿呆をほざいたギリシャ首相は、国外からばかりか国内からも叩かれてる流れとなりましたが。

 野田総理も同程度の阿呆と、各国には取られていると思います。
 民主は、増税の前に総選挙で国民の総意を問う、としています。これで総選挙を介さず増税すれば、次の選挙でソッポ向かれるでしょうし。かと言って増税争点の総選挙をすれば負けるのもほぼ確実(増税そのものはやむなしという層も、大半は民主のような素人集団にカネを委ねたくはないと考えていますからね)。
 負けた場合、民主としてではなく「日本政府」として諸外国にどう言い訳するのか、までを考えていない無責任な姿勢に、各国首脳陣が気づかないはずないのですよ。

 自民の考えを想像しますとね。
 民主がゴリ押しででも消費税を大幅増税して、そのせいで政権を失う流れになってほしいはずです。
 その後で自民が、ちゃっかり政権復帰し、しかも増額した消費税は、そのまま維持。つまり美味しいトコ取りですよ。

 かつて、連立とは言え、社会党の村山総理のときに消費税3%からの増加分を5%に決定したのが、まさにこの図式でした。増税の必要性を力説したのは常に社会党の人たちでした。社会と連立していた自民は沈黙したままで。
 で、自民主体の橋本政権となり、既に決定していた5%を実施したわけです。自民は自分の手をほぼ汚さず増税を成し遂げたワケ。ついでに社会を怒らせて連立解消にも持って行きましたし。体よく利用されたことを、今でも判ってないかもですね、村山さんたちは。

 社会あらため社民ほどではなくても、民主も阿呆揃いですからねぇ。
 ありえるっしょ?