(旧暦 長月十九日)

 最近のTV番組が、どれも退屈でつまらない。
 という点については、↓の記事と、生意気ながら妖之佑の考えと、ほぼ一致しています。

http://www.j-cast.com/2011/10/12109785.html

 要するに、決定権のある人たちが「冒険」を嫌う傾向にあるんですよね、きっと。
 だから、現場から意欲的な提案があっても、上がすべて却下。結果として無難路線しか進めなくなる。という図式でしょう。

 これ。
 推測するに、妖之佑が目指しているモノカキ、とりわけラノベ業界にも共通するように思えます。
 開拓してきたと言える『スレイヤーズ』や、ムーブメントを巻き起こした『涼宮ハルヒ』などこそ個性的なものの、大半は判で押したようなキャラ構成、舞台設定なわけで、テンプレートと言ってもいい。
 肯定的に言うなら、外れのない定番、安全牌ということですが。
 そもそもラノベというジャンルが、それまでの文芸になかったパターン、つまり型破りで育ってきたことを思えば、ラノベに保守なんてあり得ないと思うのですが……後発組と言うか「ラノベは儲かる」と考えて参入してきた組は、冒険をしたがらないわけですね。加えて先駆者たるレーベルですら、保守に傾いているのかもしれません。

 少し前に物議を醸した、ファミ通文庫『バカテス』を始めとした著名作品群からパーツを切り貼りした露骨な盗作品が、某D撃の最終選考にまで進み、出版→発覚→回収されたという、みっともない事件。
 そもそも編集部・選考委員会にて、そんなコラージュ的コピペ原稿が、他の応募作群を抑えて見事に(嘲笑)審査を通ったことこそ、今のラノベ業界があからさまにテンプレに傾向している証拠なのではないでしょうか。

 などと考えつつ、↑の記事にある教授のコメントを見ますと、考えさせられるわけです。

「当たりそうな番組」ではなく、「本当に作りたい番組」を視聴者にぶつけてほしい。

 視聴率をいったんは捨てる開き直りが必要な時期に来ている。

 う〜ん。
 投稿する際に「受けそうな作品」を、と考えている自分に対する警鐘と受け止めました。
 テンプレで仮に入選できたとしても、そんな書き手は使い捨てされるだけでしょう。

 長くかかっても、「書きたいもの」を貫いたうえで、でないと「その後」が続かなくなりますよね。
 うん。