立秋、仙台七夕祭 (旧暦 文月九日)

 唐突に語ってみる(笑)。

 

 ご存じのかたも、おられることでしょう。
 駅弁に、「ゲゲゲの鬼太郎 風呂茶漬け」というのがありまして。有田焼の器に鬼太郎キャラの絵柄という嬉しい代物です。
 妖之佑は第一弾の目玉おやじ絵柄のものを持っています(現行の第三弾はサイトにあるとおり、ぬりかべ。第二弾は一反木綿だったそうです)。第四弾には誰が来るんでしょうね♪
 あ、はい。もちろん中身は、ちゃんと駅弁してました。
(今から第二弾の器を手に入れるには……オクしかないのか? まさか絵柄を変えてくるとは思っておらず、油断した!)

 
 昔、何かの雑誌あたりで目にした、誰でも簡単に作れるネタ的献立に、「目玉おじや」というのが、ありました。「おやじ」ではなく「おじや」です。
 要するに雑炊(おじや)に卵を落としたものです。
 やってみようと思いつつ幾星霜、未だに作っていません。
(さっき、いちおう Web で調べてみましたところ、この名をメニューに載せている店までありますね。内容までは確認しませんでしたが)

 
 目玉で鬼太郎と言えば。
 バックベアードも思い出さずには、いられません。
 水木しげるさん独自の創作妖怪ではありますが、西洋妖怪の大ボスという立ち位置が印象的でした。
 水木さんご自身の妖怪解説本にて、三重県多度の暴風雨を司る存在として一目連という妖怪が紹介されていますが、これに充てたイラストがバックベアードそのまんま、というのが苦笑でした。それと、本当は、多度大社に祀られている天目一箇神とは別の存在らしいんですけどね、一目連は。
 このバックベアードをメニューにするとしたら……目玉は卵黄としても、周りの黒いのをどうする? イカ墨? ヒジキ? あんまり旨そうじゃねーなー(汗)。

 
 これも昔の話。
 比較的初期の『美味しんぼ』に出てきた簡単メニューに「目玉焼き丼」というのがありましたよね。丼鉢に盛った熱い白飯に半熟目玉焼きを載せて突き崩したところに醤油をかけ、かっこむ。
 これは、やってみました。
 が。
 丼飯の量が目玉焼き一個とでは釣り合いません。無理があります。
 個人的には丼を使うよりも、大きめのご飯茶碗に軽く白飯を盛るほうがいいと思いました。そう。ちょうどお茶漬けを作るくらいの大きめの茶碗。
 ご飯の量は軽めでいいです。卵かけご飯に使うくらいの量? 目玉焼き一個とのバランスを考えれば、このほうがいいと思います。
美味しんぼ』が必ずしも正解を提示しているわけではない、ということを、こんな所から感じてしまうあたり、私はかなり阿呆だと思っていますよ。ええ。

 
 思えば、ハムエッグやベーコンエッグには二個使うんですよね、卵。まさに一対の目。
 対して日本の目玉焼きは一個。つまり隻眼。
 この違いって、どうしてなんでしょ? 昔の日本では卵も貴重品だったから?
 て言うか、そもそも目玉焼きは英語では“sunny-side up”なので、英語圏におけるこの料理は太陽モチーフ。つまりは「目玉」ですらないのですよね。なのに、なぜ二個? 二重恒星系?

 

 以上。
 どーでもいい目玉トークでした。